かすみ草の恋

アラフィフの今、出逢ってしまった運命の人。
お互い家庭がありながらも、最後の恋人として大切に愛を育んでいます。

○○の半分だけ?!〜その2〜

かすみ

<続き>


その後、時間に対する温度差について、

トシと何度かLINEでやり取り。



トシは今までにも何人も(何十人も?!)の人と

婚外恋愛をしてきたみたいだけれど、


どの人とも

『会いたい、会えない』

で揉めて別れたらしい。



K:「5分10分でもいい

顔見るだけでもいい

立ち話でもいい


それくらいの隙間時間もない?」


T: 「その5分10分を作るために


用意も含めたら前後1時間は必要でしょう?


毎日体力の限界ギリギリで

玄関で崩れ落ちて寝てしまうようなときもあるのに


その1時間はデカイんだよ。」


K:「用意なんていいのに。


どんな格好でも汗臭くても

全然構わない。


仕事帰りにコンビニでタバコ買うついでだっていいの」


T:「わかった。


ちょっと考えるから。」



そして2時間くらいして、再びトシからLINEが。


T:「夜勤のある日、


もしかすみがオレの現場の近くまで来てくれるなら


2時間くらい時間作れるよ」



やった〜!


もう、嬉しくて嬉しくて、飛び上がりそう♪



K:「ホントに?!


すごくすご〜く嬉しいよ♪」


T:「今まで付き合った相手には


こっちは忙しいんだ!つべこべ言うな!


で放っておいて離れていかれてたけど、


かすみとは別れたくないから。


オレなりに、歩みよってみた。


オレの『ピー』(※自主規制)の半分、

5センチくらいね。」


K:「トシのは、10センチ以上あるような気がするけど…。


今度計ってみよう!


定規持って行ってもいい?」


T:「いいよ(笑)」


K:「あ、でも、定規の端って、少し空いてるスペースがあるでしょ?


正確に計れないかも?」


T:「かすみは相変わらず、


アホで可愛いな♪」



と、最後はいつものバカ話で、

二人の間にたれ込めたかのように思えた暗雲も

スッキリ晴れたのでした。



トシが5センチ歩み寄ってくれるのなら、

私は100メートル飛んで

ピッタリくっつくから、ね♪

○○の半分だけ?!〜その1〜

かすみ

この夏は、半端なく激務のトシ。


ほとんど休みがないどころか、

休む時間もないくらいの生活が

もう一ヶ月以上続いている。


当然、デートもお預け…。



熱中症寸前で倒れそうになりながらも

頑張って働いているトシに


「会いたい」


なんてワガママは言えず、

ずっと我慢の子。



でも、先週の日曜日、

珍しくトシは外でのお仕事がないみたいだった。


(それでも事務仕事はあるから、

完全なお休みではないんだけど。)



もしかしたら、事務仕事が一段落ついた頃に

チラッと顔見るだけくらいできるかも?!


そうお伺いを立ててみると、


T:「ごめん、今日夜は接待入ってる。」



チラッと期待しただけに、

私の気持ちは急降下。


同時に、パンパンに膨らんでいた我慢の風船が

ぱちんとはじけて。


K:「トシが毎日

暑くて倒れそうになりながら働いているのも、


仕事がらみの接待を断れないのも、

わかってる。


でも、会いたくて堪らないの…。」



数分して、トシから返事が届く。


T:「ごめん。


かすみを我慢させてることは、わかってる。


でも、今は余裕ない。」



いつもは絵文字に溢れる文面なのに、

字だけの素っ気ないLINE。


K:「わかった」


と一言返事をするのが精一杯だった。



そしてまた数分後、


T:「もし、我慢することがしんどくて


付き合うことがかすみのプラスにならないと思うなら


そう言って。」


トシの言葉に、顔が青ざめる。



K:「それって、別れを考える、

ってこと?


それだけは、ない


我慢するのがしんどくても


だからと言ってトシへの愛情がなくなることはないし


トシの存在が私に与えてくれるものは


何ものにも代え難いよ


ただ、どうしたらいいか、


一緒に考えたいだけ」


<…続く>

どこが好き?

かすみ

ある人に、

「彼のどこがそんなに好きなの?」

と聞かれた。


とりあえず、

「顔も

性格も

考え方も

生き方も

全部!」

と答えたけれど

すぐにはとても答えられない。


彼の好きなところを全部上げたら、

LINEのページをスクロールするのが

大変なくらいの量になっちゃうから(笑)


今年の彼のお誕生日には、

彼の年齢だけ(51歳)

彼の素敵だと思ってるところを

リストアップした。


彼は

「かすみ、相当色眼鏡入ってるよ!」

って照れまくってたけど。


本当は、

51個なんかじゃ足りない。


100個でも

200個でも

1000個でも


彼の好きなところなら

無限大に挙げられる。


もし毎年、歳の数だけ列挙することにしたら

1000個になるには

何歳まで

生きててもらわなくちゃならないかな?!