かすみ草の恋

アラフィフの今、出逢ってしまった運命の人。
お互い家庭がありながらも、最後の恋人として大切に愛を育んでいます。

真夏の夜の夢<その2>

ようやく固い抱擁を解き、

お互いの顔を見つめて

ニッコリと微笑み合う。



T:「しばらく、横になっててもいい?」


いつもなら、ここですぐにイチャイチャモードに切り替わるのだけれど、

やっぱり今日のトシはかなりお疲れの様子。


ベッドに大の字になって寝そべるトシの隣に

遠慮がちに横たわる。



T:「もっとくっついてもいいよ?」


その言葉にちょっとだけ距離を詰めて

トシの指先に触れてみた。


その手がグッと私の身体を引寄せ、

あっという間にトシの腕の中に。



トシの温もりを感じながら、

とりとめもなく色々な話をする。


心が満たされる

この時間が、私は大好き。



その内に、

トシの身体がそっと私の身体をなぞり始める。


ついばむように首筋に触れる唇、

私の脚を優しく、でも強引に開く逞しい脚。


トシの指を身体の中央に感じただけで、

頭の中が真っ白になる。


何度も何度も高みに登り詰めて。


K:「もう、もうダメ…!」


悲鳴のような声が口から漏れるのを

止めることさえできない。



ようやくトシを胎内に迎え入れると、

私の全身が喜びに震える。


これが真夏の夜の夢なら、

ずっと覚めないで…。


うわごとのようにトシの名前を呼びながら、

心の中で願い続けた。

真夏の夜の夢<その1>

夕方5時に、トシと待ち合わせ。


私は家にいてもソワソワして落ち着かず、

約束の時間より10分も早く着いて

トシが来るのを待つ。



トシは5分前に到着。


いつもはトシの方がずっと先に来ていて、

私が時間ギリギリだから、今日は逆。


そんなところからも、

トシがめいっぱい早めに

時間を設定してくれたことがわかる。



一ヶ月半ぶりに会うトシは、

やはり毎日炎天下での激務のせいで

かなり疲れているようだった。


それでも、

待ち合わせの駐車場でトシの車に乗り込むと、

すぐに私の手を握って

「待たせてごめん」

と言いつつ、ニッコリと笑うトシ。


私もギュッと手を握り返し、

その温もりに心まで暖められる。



食べ物も飲み物も予め私が用意していたので、

車は真っすぐ二人きりになれる場所へ。


部屋に入って落ち着くと、

「おいで」

トシがソファの上で両手を広げて誘ってくれる。


その腕の中に迷うことなく飛び込んで、

ギュッとトシにしがみつく。



広い背中

逞しい腕

少しチクチクする髭


ああ、トシだ…!


そのまましばらくソファの上で、

言葉もないまま固く固く抱き合っていた。


<…続く>

デート前のスケジューリング

トシが5センチ(?)歩み寄ってくれた結果、

今週、デートできることになった。


最初、木曜日の夜が最有力候補だったので、

月曜日にはエステに行って、

火曜日にデートに着て行く服を選んで、

水曜日にパックして、

と、私の中でスケジュールが組み立てられていく。



今回は時間が限られているから、お部屋直行デート。


時間節約のためにも

夕ご飯は私がお弁当を作って持って行くことに。


なので、その献立を考えて、

お買い物にも行かなくちゃ…。



こうしてデートまでの段取りを考えている時って、

本当に幸せ。


多分、他の何をしているときよりも

頭が活性化してると思う(笑)



そしたら、昨日の夜、トシからLINEが。


T:「明日の方が時間長く取れそうなんだけど、

逢える?」


K:「ホントに?!

逢う、逢う、逢う〜!」



一日前倒しになった分、

再び脳内でスケジュールの組み直しをしていて

昨日はあまりよく眠れなかった。


そして再び今朝、トシからLINE。


T:「今日、もしオレが早く仕事終わったら、

かすみも早く出て来れる?」


K:「もちろん!!」


T:「良かった。早ければ16時頃ね。

決まったら、すぐ連絡する。」



18時くらいから2、3時間しか逢えないかも、

と思っていたのに、

なんて嬉しい大誤算♪


しかし!


その分、準備の時間もまたズレるわけで…。



ということで、

早朝から焼き茄子を作り、

マリネを漬け込み、

ひき肉を練り、

同時に顔にパックを貼付け、

ペディキュアも乾かす、

という千手観音顔負けのマルチタスクをこなす。


そして今は、ヘアマニキュアを塗りつつ、

ブログを書いている次第(笑)



この行動力を他で生かせたら、

女実業家として成功していたかも?!