ようやく固い抱擁を解き、
お互いの顔を見つめて
ニッコリと微笑み合う。
T:「しばらく、横になっててもいい?」
いつもなら、ここですぐにイチャイチャモードに切り替わるのだけれど、
やっぱり今日のトシはかなりお疲れの様子。
ベッドに大の字になって寝そべるトシの隣に
遠慮がちに横たわる。
T:「もっとくっついてもいいよ?」
その言葉にちょっとだけ距離を詰めて
トシの指先に触れてみた。
その手がグッと私の身体を引寄せ、
あっという間にトシの腕の中に。
トシの温もりを感じながら、
とりとめもなく色々な話をする。
心が満たされる
この時間が、私は大好き。
その内に、
トシの身体がそっと私の身体をなぞり始める。
ついばむように首筋に触れる唇、
私の脚を優しく、でも強引に開く逞しい脚。
トシの指を身体の中央に感じただけで、
頭の中が真っ白になる。
何度も何度も高みに登り詰めて。
K:「もう、もうダメ…!」
悲鳴のような声が口から漏れるのを
止めることさえできない。
ようやくトシを胎内に迎え入れると、
私の全身が喜びに震える。
これが真夏の夜の夢なら、
ずっと覚めないで…。
うわごとのようにトシの名前を呼びながら、
心の中で願い続けた。