一連の有名人の不倫報道も、
大御所(?)が自ら公表したことで
少し流れが変わろうとしている。
あそこまで堂々と世間に知らしめる必要があったのか、
という疑問は残るが、
いつか探られてスキャンダルになるより
自分で明らかにした方が傷が少ない、
という判断だったのかもしれない。
それでもまだ、世間一般の考えは
不倫は「悪」であり、「叩くべきもの」だ。
不倫がいいことか悪いことか、と言われたら
もちろん悪いことではある。
が、それを非難できるのは
当事者の家族のみではないだろうか。
ところが全く関係のない第三者が
唾を飛ばさんばかりの勢いで
「不倫は悪!」
とネットなどに書き込んでいる。
なぜこの人たちは他人のことに対して
ここまで悪し様に言えるのだろう、
と常に疑問だった。
この疑問に答えてくれる記事を
最近、ネットで見つけた。
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人はなぜあんなに他人のことを悪く言うのだろう
と考えることがある。
例えば、有名人の色々なスキャンダルに対して
全くの赤の他人がそこまで文句を言う必要はないはずだ。
政治家の問題であれば
たしかに私たちの生活に直結するかもしれない。
それも横領や法律違反などなら理解できるが、
不倫などプライベートな問題は私たちに関係ない。
極端に言うと職務をしっかりこなしてくれれば
プライベートがどれだけルーズでも影響はない。
こういったことに対して私は、
ルールを守っている自分を正当化するために
ルールを守らない人間を批判するのではないか
と思っている。
自分は質素にコツコツと努力して、
やりたいこともやらずに、
買いたいものも買わずに頑張っているのに
あの人たちは良い思いをしている。
こんなにガマンをしているのに
あの人たちだけそんなことが許されるわけがない。
という思考回路にはるわけだ。
我慢をして辛い思いをしている自分を良く思いたい、
そんな自分を守りたい、
だから人を攻撃する。
寂しい言い方かもしれないが、
人の人生はその人のものであって自分には関係ない。
友達や同僚などの身近な人や、
家族や恋人などのもっと近しい人の人生は
影響もある程度はあるが、
それでも関係ない場合も多い。
人生は相手に影響されることがほとんど
と思っているかもしれないが、
それは自分から望んでそうしているように感じる。
今の生き方を変えたくないから、
勇気を出して変化するのが怖いから、
それらの保身のために
わざわざ人の人生に関与しているように思えてしまう。
自分の人生に周りを介入させようと思うから
不必要な感情がわき起こる。
自分の人生を自分で生きられないから、
人はなぜか相手の人生を生きてしまう。
相手と比べてしまうのだ。
実は周りは関係ない。
周りがお金持ちだろうが幸せだろうが、
幸せに見えようが関係ない。
自分の人生を自分の足で歩けば良いだけだ。
しかし、それは厳しい道のりになる。
人のせいにできない、つまり言い訳ができなくなる。
大抵の人はその厳しい生き方を避けて、
言い訳ができる楽な人生を歩んでしまう。
周りを必要以上に気にするのはやめてしまった方がいい。
周りを意識して自分を正当化させても
得るものはない。
自分が正しいと思ってしまうと、
そこに悪い人が生まれる可能性がある。
正しさは比較対象が存在してこそ意味がある。
となると正義のヒーローは悪がいるから生まれたのか、
正義のヒーローが生まれたから悪が生まれたのか。
意外と、正義を掲げる人がいるから
悪が生まれる場合もあるのではないかと思ってしまう。
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この記事を読んで、なるほど!と
思わず膝を打ちたい気分だった。
「ルールを守っている自分を正当化するために
ルールを守らない人間を批判する」
まさに最近の不倫報道とそれに対する批判は、
この定義にピッタリ当てはまる。
もちろん、ルールを守ることは大切だ。
自分がルールを守って正しく生活しているのなら、
それを誇りに堂々と生きたらいい。
だが、こうしたいわゆる真面目な人は、
ルールを守らない型破りな他人が
いい目に遭っているのが腹立たしいのだろう。
だから、自分に関係のない不倫報道に憤り
「不倫は悪だ!」という持論を振りかざす。
声高に叫べば叫ぶほど、
ルールを守って真面目に生きている自分の人生すら
貶めていることに気が付かないまま。
ルールを守って、真面目に生きること。
ルールを破ってでも、自分の感情に素直に生きること。
他人に迷惑さえかけなければ、
どちらも1つの生き方であり、
どちらがいいとも悪いとも言えない。
相手を悪にすることで、
自分の正を守ろうとするなんて、
つまらないことだ。
他人と比べることをせず、
自分の人生に誇りと責任を持って生きたいと思う。
※元記事はコチラ♪
人間をとことん考える(人間論) [まぐまぐ!]