かすみ草の恋

アラフィフの今、出逢ってしまった運命の人。
お互い家庭がありながらも、最後の恋人として大切に愛を育んでいます。

有言実行の人

今日はトシとランチデート。


先週の終わり頃、電話で
「来週どこかで会おう」
と言われていたのだけれど、
なかなか日程が決まらなかった。


付き合い始めの頃は
こういう風に会う日が決まらないと
「私に会いたくないんじゃないか?」
と不安になり、
何度か自爆しそうになったことがある。


でも今は、トシは一旦こうと決めたら
何があっても実行してくれる、
ということがわかっているので、
焦らず騒がず待つことができるようになった。



トシと付き合い始めて1年ちょっと経つが、
ドタキャンどころか、どんな小さなことでも
約束を破られたり忘れられたりしたことは一度もない。


トシが「今週か来週会おう」と言えば
必ず時間を作ってくれる。


そう、トシは有言実行の人なのだ。


経営者で付き合いも多岐に渡り、
天候に左右される仕事をしているために
スケジュールも読めないトシにとって
これは並大抵のことではない。



今回も、今週の私のスケジュールは伝えてあったから
必ずどこかで時間を作ってくれることはわかっていた。


でも、年末が近いこともあって、
トシはいつにも増して仕事が忙しい様子。


私の方から昨日、
K:「今週会おうって言ってくれてたけど、
お仕事忙しいなら延期して構わないからね。」
と伝えた。


T:「なかなかこの日って言えなくてごめん。
でも、明日の日中ならなんとかなりそう。


ご飯食べるだけになるかもしれないけど、
それでもいい?」


もちろんトシに会えるのなら、
どんな形だってウェルカムだ。



今回トシが連れて行ってくれたのは、
目の前でシェフがお肉を焼いてくれる
ステーキハウス。


ランチ後、
きっとトシはすぐ仕事に戻らなくてはならないのだろう、
と思っていた。


ところが
T:「午前中に午後やらなくちゃいけない仕事
片付けてきたから、
夕方5時頃までなら一緒にいられるよ。」
と。



トシは今、ほぼ休みなく毎日夜勤だ。


夜8時から翌朝5時までの作業で、
帰って来てから4時間ほど寝て、
午後は事務仕事や打ち合わせをする、
というスケジュール。


それが午後の仕事を午前に前倒しした、
ということは
全く寝ていないということになる。


T:「大丈夫、1日寝ないくらいでは死なないよ」


とトシは平然としているが、
私のためにそんな無理をしてくれたんだ、
と胸が熱くなった。



少しでもトシに休んでもらうため、
ランチ後は二人だけになれる場所に移動。


とはいえ、肌と肌を触れ合わせたら
やっぱり何もしない訳はない(笑)


いつもより少し優しくゆっくりと
愛を確かめ合った。



それからトシに
フットマッサージとハンドマッサージを。


フットマッサージの時点で
トシは既にうとうとしていて、
ハンドマッサージまで終えたときには
完全に寝落ちしていた。


寝顔を眺めながら、
力の抜けた手の指先にそっとキスをする。


髪の毛の先から足の指まで
トシのすべてが愛おしくて。


こんな風に思える相手と巡り会えた幸せを
改めて感じた午後のひとときだった。