かすみ草の恋

アラフィフの今、出逢ってしまった運命の人。
お互い家庭がありながらも、最後の恋人として大切に愛を育んでいます。

気遣いの人

前回の記事で
トシは有言実行の人だと書いたが、
また、気遣いの人でもある。


例えばランチなりディナーなり
食事を伴うデートのときのお店は
いつもトシが選んでくれる。


イタリアンやフレンチだったり、
お寿司や焼き肉だったり、
その時々でジャンルはバラバラ。


共通しているのは、
私が今食べたいと思っているものに
ドンピシャのチョイスだということだ。



先週のデートでは、
目の前でシェフが焼いたお肉を出してくれる
ステーキ屋さんに連れて行ってくれた。


ちょうどガツンと美味しいお肉が食べたいなぁ、
と思っていたところだったので、
本当に驚いた。


K:「なんで私がお肉食べたい、ってわかったの?」


T:「ちょっと前に電話で話していたとき、
ステーキの焼き方の話になったでしょ?


そのときかすみが
「プロが焼いてくれるステーキって、
全然違うよね〜」
って言ってたから。」



確かにその一週間くらい前に、
電話でそんな会話をしたことはうっすら覚えている。


K:「ステーキの話してたら、
すごくステーキが食べたくなっちゃった!


わが家の今夜の献立はサバの味噌煮なのに(笑)」


と言ったことも。


そんな些細な会話の切れ端を覚えていて、
お店を選んでくれたのだ。



そういえば日々の電話の中で、トシはよく
T:「かすみの家の今夜のメニューはなに?」
と尋ねてくる。


何気なく話していたけれど、
もしかしたらそれも次のデートのため…?


T:「ばれたか(笑)


例えばかすみの家の献立に和食が続いていたら、
たまにはイタリアンとかフレンチがいいな、
と思うかもしれないし、


飲み会や友達とのランチ会が続いてる
って話を聞いたら、
あっさりと和食がいいかな、とか考えてる。


外しちゃうこともあるかもしれないけどね。」



また、前にも書いたが、トシは支払のときも
決して私に金額がわからないようにしている。


レストランの支払は
たいてい食事が終わる直前くらいに
T:「ちょっと失礼」
と言って立ったときに済ませてくれている。


ホテルでは、お部屋の希望を私に聞いた後、
T:「エレベーターのところで待ってて」
とトシが選んできてくれる。


支払のときは、
T:「先に車に乗ってて」
と鍵を渡され、私は先に車で待っている。


さらにはよく待ち合わせに使っている
コインパーキングでは、
一旦荷物を持って私を車に送り届けてから、
駐車代を支払って車に戻り、
T:「気をつけて帰るんだよ」
と軽いハグやキスをくれて扉を閉める、
という徹底ぶり。



一応私もバブルの端っこを体験した世代なので、
今までも男の人にご馳走になったり
支払をしてもらったことは何度かある。


が、トシほどスマートかつ細やかに
気を配ってくれた人は他にはいない。


有言実行で気遣いが半端なくて
何よりも私を心から愛してくれるトシ。


私もそれに見合う女性になれるよう、
もっともっと自分に磨きをかけようと思う。