かすみ草の恋

アラフィフの今、出逢ってしまった運命の人。
お互い家庭がありながらも、最後の恋人として大切に愛を育んでいます。

賢い男

私は男性に対して、これ!という好みはない。


外見に関してもさほどこだわりはないので、
過去付き合った人をもし並べたとしたら、
全くバラバラだと驚かれるかもしれない。


そんな私がひとつだけ譲れない条件が
「賢さ」だ。



そもそも私は自分より明らかに格上だと思える人に
強く惹き付けられる。


初恋の近所の2歳年上のお兄ちゃんは、
東大京大同時受験が可能だった時代に
見事両方に合格した秀才だった。


以前にも記事にしたが、
私自身は押しも押されもせぬ文系なので、
理系が強い人にも滅法弱い。


また、芸術的才能も皆無のため、
クリエイティブ系の才能がある人にも
クラっとする傾向がある。


ただし、自分が運動が苦手であるにも関わらず、
いわゆるスポーツ一筋の人には魅力を感じないのは
我ながら不思議だ。



つまり私は、自分の持っていない
「賢さ」を持つ人が好みだということだろう。


ここで言う「賢さ」は、学歴のことではない。


頭の回転の速さ、好奇心の有無、
知識の豊富さ、経験に裏打ちされた特技など。


それらを総合した「生きる力」を持つ
強い男こそが、私の理想である。



また、本当に賢い男は謙虚でもあり、
決して自らの知識を見せびらかすことをしない。


むしろ、自分を落して
道化役になれる度量を持っている。


下らない冗談を言ってバカ笑いもできれば、
世界情勢や政治経済についても語り合えるのが
真に賢い人だと思う。



そして賢い男は、度量が大きい。


自分の考えを相手に押し付けたり、
上から目線で物を言ったりしない。


たとえ自分より下の立場の人だとしても
受け入れるべきところは素直に認める。


物事をこうだ!と決めつけることをしない柔軟性も
賢さのひとつだろう。



トシはまさに、私の理想とする「賢い男」だ。


本人にそう言うと
T:「いや、オレなんて全然賢くないから!」
と照れて全力で否定するけれど。


誰よりも優しくて度量が大きく、そして強い。


そんなトシだからこそ、
私は安心して身も心も委ねられるのだと思う。