暑苦しいカップル
先週は比較的暖かい日が続いていたが、
今週は再び寒気が強まるらしい。
1月から2月にかけての頃が
一年でも一番寒い時期だから
これが通常なのだろう。
私は夏の暑さには滅法弱いが、
寒さには強い。
外気温がマイナスになるとさすがに
寒いな、と感じるが、
一桁程度なら全く平気。
いわゆるババシャツも着ないし、
ダウンコートも滅多に登場しない。
先日、数年ぶりにユニクロで
ヒートテックのインナーを買って着たら
暑すぎて途中で脱いでしまったくらいだ。
寒さに強い一因は、
体温が高いことかもしれない。
私の平熱は、36.7℃ほど。
この冬インフルエンザの予防接種を打つ前に
検温をしたら37.1℃で、
危うく受けられないところだった。
そしてトシも、私に輪をかけて暑がりで、
体温も高い。
真冬でもジャケットの下は、ほぼ半袖。
冬にピッタリとくっついていると、
まるで湯たんぽに抱きかかえられているみたいだ。
体温が高めの私が暖かい、と感じるのだから
相当だと思う。
そんな二人がベッドで組んず解れつ(?)すれば、
当然暑くなる。
終わった後、トシは必ず汗びっしょりだ。
その汗だくのトシの熱い身体を
同じく汗ばんだ私の身体で受け止めるとき
えも言われぬ一体感を覚える。
身体中から湧き出る体液が混じり合うことで
二人の境界線が溶けていくように感じるから。
ぬるめのシャワーを浴びて汗を流し、
再びベッドに横たわる。
まだ二人とも身体が火照っているので、
手だけ繋いで。
T:「まだ暑いな」
K:「うん、エアコンつけたいくらい(笑)」
T:「女性は寒がりは人が多いから、
たいていオレとは合わないんだけど、
かすみとは、こういう温度感覚も合ってるから
居心地いい。」
K:「二人とも体温高めだしね。」
T:「暑苦しいカップルだ(笑)」
K:「一緒の老人ホームに入って、
80歳90歳になってもイチャイチャして、
物理的にも暑苦しいカップルになろうね(笑)」
T:「うん、楽しみだな♪」
俗に体温が一度高いと免疫力が30%アップする、
と言われている。
その理論でいくとトシと私は、
免疫力が強めで長生きできるに違いない。
老人ホームで名物になるような暑苦しいカップルも
きっと夢ではないと思う。
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