かすみ草の恋

アラフィフの今、出逢ってしまった運命の人。
お互い家庭がありながらも、最後の恋人として大切に愛を育んでいます。

0.1mmの衝撃

いきなりだが、私は体毛が薄い。


手足は剃らなくても
産毛程度なので殆ど目立たないくらい。
(脇は永久脱毛で処理済み。)


女子としてはムダ毛処理の手間が省けて
大いに喜ばしいことではある。



が、一つだけ恥ずかしいのは、
アチラの毛も薄いこと…。


こちらは一応あるにはあるのだが、
毛自体が細くて柔らかい上に、
生え方にも勢い(?)がないので、
何とも貧相なのだ。


若い頃は温泉などに行くと、
密かに他の女性たちの股間をチラ見し、
黒くてみっしりと生え揃った下の毛を見ると、
羨ましくなったものだった。


(念のため、ソッチの趣味はありません(笑))



トシと初めて身体を重ねたとき。


私の全身を優しく撫ぜながら


T:「肌がスベスベで、すごくキレイだ。
いつまでも触っていたい…。」


と耳元で囁かれ、心も身体も蕩けそうになった。



しかし、トシの手が足の間に近づいてくると、
俄に不安な気持ちが押し寄せてくる。


K:「あ、あの…!」


T:「なに?」


K:「えっと、私、その、体毛が薄いの…。」


T:「腕とか足にも、毛穴全然ないもんね。」


K:「それはいいんだけど、その、そっちも…。」


T:「ん?どこのこと?…ここ?」


躊躇する私の手を押しのけ、
トシの指先が私の秘めた部分に触れる。


T:「確かに薄めだけど、全然気にならないよ。
むしろダイレクトに感じられて、素敵だ…。」


そのトシの言葉を聞いて、全ての抵抗を手放した。



その後何度かの逢瀬を重ね、
お互いの身体にも慣れて来た頃。


T:「かすみさ、
そこの毛が薄いことを気にしてるんなら、
いっそなくしちゃえばいいのに。」


K:「全部?!」


T:「オレはあってもなくてもどっちでもいいけど、
もしかすみにここの毛がなかったら、
本当に全身ツルツルになるな、と思って。」



そう言われたら、試すしかない!


いきなり永久脱毛はハードルが高かったので、
ブラジリアン・ワックスでVIO脱毛することに。


実は私は以前にもアメリカで
ブラジリアン・ワックスは経験済みだったので、
全く抵抗はなかった。


(ブラジリアン・ワックスに関しては、
なかなか面白いエピソードがあるのだけれど、
またそれは次回のお楽しみに…。)



そして、文字通り全身ツルツルになって初めてのデート。


まず見た目がトシにもインパクトがあったらしく、
T:「すごい…。
ちょっと足を開いただけで、丸見えだよ。」
と。


その時点で私の足の間は大洪水だったのだが、
遮る物がないため、全体が濡れて光って見え、
それもまた淫靡だったらしい。


そして私の方も、
トシの指や舌の感触がダイレクトに伝わる分、
いつもより数倍強い快感に襲われた。



さらに、トシが私の中に入って来たとき。


痙攣するほど衝撃的な快感が
私の身体を走り抜けた。


私の中にいるトシだけでなく、
二人の皮膚が触れ合っている部分全体から
痺れるような感覚が生じるのだ。



K:「な、なに、コレ…。ダメ…!」


あまりの快感に怖くなった私は
トシの身体に必死にしがみつく。


T:「大丈夫だから…。もっと気持ちよくなって。」


トシが重なり合う部分を擦り合わせるように動くと、
全身が粟立ち、私の意志と関係なく痙攣する。


昇り詰めた快感が鎮まる前に
次々と大波に襲われる。


どこからどこまでが絶頂の切れ目なのか
わからないくらい何度も何度も翻弄されて。


汗ばんだトシの身体の重みを全身で受け止めたときには、
半分意識を失った状態だった。



日本人の髪の毛の太さは、
「0.05~0.15mm」と言われている。


アチラの毛は髪の毛よりは太めだから、
およそ0.1mm程度だろうか。


その0.1mmがあるとないとで、
これほど感覚に違いがあるとは…。


やってみなくてはわからないものである。



トシとの間には、もう0.1mmの障壁すら要らない。


毎月ブラジリアン・ワックスに通うのも面倒なので、
現在私はレーザーによるVIO脱毛に通っている。


今月で3回目だが、無毛状態まであと一歩というところ。



ただ、レーザーは黒色に反応するので、
数本ある白髪だけはどうしても残ってしまう。


T:「全くの無毛状態に白髪が数本、
っていうのも、枯山水の趣があっていいかも♪」


と、マニアなトシは
楽しみにしているみたいだけれど(笑)