かすみ草の恋

アラフィフの今、出逢ってしまった運命の人。
お互い家庭がありながらも、最後の恋人として大切に愛を育んでいます。

私、待つわ♪

昨日の午前中のこと。


家事が一段落した後にふと携帯を見ると
LINEメッセージの着信を知らせるランプが点いていた。


日中のこの時間帯にLINEをくれるのは、
大概はママ友。


ランチのお誘いかな?と思いつつLINEを開くと、
意外にもトシからのメッセージだった。



トシが仕事中にLINEをくれるなんて、
付き合って1年になるが一度もなかったこと。


珍しいな、と思って開くと、
T:「明後日、帰ります」
と絵文字も何もない一言だけのメッセージが。



9月の第二週から
トシは日本海側の某県に出張中だ。


当初は2週間の予定だったのに、
先方との行き違いで作業が思うように進まず、
「9月中に帰れたら御の字だ」と
出張の延長を告げられたのが先々週の金曜日。


正直、いつ帰って来るのか知りたい気持ちはあったけれど、
私の方から聞くことはしないでおこう、と決めていた。


出張が長引いて一番困っているのはトシなんだし、
そこで私がせっついたところで何一ついいことはないからだ。



そして昨夜、電話をしたとき、
K:「トシが仕事中にLINEくれるなんて初めてだったから、
ビックリしたよ。」
と言うと、


T:「帰れる日が決まったから、
真っ先にかすみに知らせたかったんだ。」
と。


K:「絵文字もなかったから、
仕事の合間に急いで報告してくれたんだな、
って嬉しかったよ。」


T:「打ち合わせの途中だったんだけど、
とにかく知らせなきゃ、と思って。」


大慌てで携帯を打っているトシの姿が目に浮かび、
心が温かくなった。



T:「オレの出張が延びても怒らず、
一体いつ帰って来るの?と責めもしないで
黙って待っててくれて、本当にありがとう。」


K:「だって、私が怒ったって仕方ないでしょ?
出張が延びて一番困っているのは、トシなんだから。」


T:「そうなんだけど、それができる女は滅多にいないよ。


男だってバカじゃないから、彼女に寂しい思いをさせてるな、
ってことは十二分にわかってる。


それでも仕事を優先しなくちゃいけないときに
泣かれたり責められたりするほど、
情けない気持ちになることはないんだ。


かすみが毎日「頑張って」とLINEくれて、
電話をすればいつでも笑っててくれて、
オレがどれだけ救われたか。


改めて、かすみほどいい女は他にはいない、と思ったよ。」



待つ身も辛いけれど、相手に思いがあればあるほど、
待たせる身も同じくらい辛いのだ。


そこにさらに追い打ちをかけるようなことをしないで、
本当によかった、と思った。



T:「帰ってからもしばらくバタバタするけれど、
必ず時間作るから。」


K:「うん、楽しみに待ってるね!」


T:「かすみ、愛してるよ。」



トシが私に与えてくれる愛の前では、
私のちっぽけな寂しさなんて吹けば飛ぶ程度のもの。


トシのためなら、私、いつまでも待つわ♪