私、待つわ♪
昨日の午前中のこと。
家事が一段落した後にふと携帯を見ると
LINEメッセージの着信を知らせるランプが点いていた。
日中のこの時間帯にLINEをくれるのは、
大概はママ友。
ランチのお誘いかな?と思いつつLINEを開くと、
意外にもトシからのメッセージだった。
トシが仕事中にLINEをくれるなんて、
付き合って1年になるが一度もなかったこと。
珍しいな、と思って開くと、
T:「明後日、帰ります」
と絵文字も何もない一言だけのメッセージが。
9月の第二週から
トシは日本海側の某県に出張中だ。
当初は2週間の予定だったのに、
先方との行き違いで作業が思うように進まず、
「9月中に帰れたら御の字だ」と
出張の延長を告げられたのが先々週の金曜日。
正直、いつ帰って来るのか知りたい気持ちはあったけれど、
私の方から聞くことはしないでおこう、と決めていた。
出張が長引いて一番困っているのはトシなんだし、
そこで私がせっついたところで何一ついいことはないからだ。
そして昨夜、電話をしたとき、
K:「トシが仕事中にLINEくれるなんて初めてだったから、
ビックリしたよ。」
と言うと、
T:「帰れる日が決まったから、
真っ先にかすみに知らせたかったんだ。」
と。
K:「絵文字もなかったから、
仕事の合間に急いで報告してくれたんだな、
って嬉しかったよ。」
T:「打ち合わせの途中だったんだけど、
とにかく知らせなきゃ、と思って。」
大慌てで携帯を打っているトシの姿が目に浮かび、
心が温かくなった。
T:「オレの出張が延びても怒らず、
一体いつ帰って来るの?と責めもしないで
黙って待っててくれて、本当にありがとう。」
K:「だって、私が怒ったって仕方ないでしょ?
出張が延びて一番困っているのは、トシなんだから。」
T:「そうなんだけど、それができる女は滅多にいないよ。
男だってバカじゃないから、彼女に寂しい思いをさせてるな、
ってことは十二分にわかってる。
それでも仕事を優先しなくちゃいけないときに
泣かれたり責められたりするほど、
情けない気持ちになることはないんだ。
かすみが毎日「頑張って」とLINEくれて、
電話をすればいつでも笑っててくれて、
オレがどれだけ救われたか。
改めて、かすみほどいい女は他にはいない、と思ったよ。」
待つ身も辛いけれど、相手に思いがあればあるほど、
待たせる身も同じくらい辛いのだ。
そこにさらに追い打ちをかけるようなことをしないで、
本当によかった、と思った。
T:「帰ってからもしばらくバタバタするけれど、
必ず時間作るから。」
K:「うん、楽しみに待ってるね!」
T:「かすみ、愛してるよ。」
トシが私に与えてくれる愛の前では、
私のちっぽけな寂しさなんて吹けば飛ぶ程度のもの。
トシのためなら、私、いつまでも待つわ♪
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