かすみ草の恋

アラフィフの今、出逢ってしまった運命の人。
お互い家庭がありながらも、最後の恋人として大切に愛を育んでいます。

男を変えるにゃ涙は要らぬ<その1>

以前どこかで読んだのだが、
男性というものは理由や内容のない行動が苦手らしい。


そして、こうした方がいい、
あるいはこうするべきだ、
とわかっていても、
自分にとってメリット(あるいはデメリット)がなければ
なかなか行動を修正することができない、とも。



具体例を挙げると。


ある女性は、同棲している彼がトイレの便座を
いつも上げっぱなしにしていることに悩んでいた。


何度お願いしても怒っても、その場は
「わかった、今度から気をつけるよ。」
と言うのだが、すぐに元の木阿弥。



そこで彼女は戦法を変え、こんなことを彼に言った。
「あのね、この間風水の本で読んだんだけど。
トイレの便座を上げたままにしておくと、
そこから運気が逃げて行っちゃうらしいよ。」


するとビックリ!


彼はその時から必ず
トイレの便座をおろすようになった、と。


(ちなみにトイレの便座を上げておくと運気が…、
は全く風水とは関係ないらしい(笑))



つまり、この彼は彼女に怒られた時は
ギャンギャン言う彼女をなだめるために
一応謝ってはいたが、
「なぜ便座を下ろさなくてはいけないか」
について、心から納得してはいなかったのだ。


つまり「便座を下ろすこと」が
自分のメリットにもデメリットにもならないので、
根本的に習慣を改めることはなかった。


ところが、便座を上げっぱなしにすることで
自分の運気が逃げていくかもしれない
という「デメリット」がわかった瞬間、
行動を修正したのである。



男の子を育てている母親なら
この男性の習性、わかって頂けるだろう。


だいたいにおいて、男子は
どれだけ母親に怒られようと、
何度廊下に立たされようと、
懲りずにいたずらをし、宿題を忘れ、
そして次の瞬間にはその全てを忘れてしまう生き物。


ところが、自分の興味のあることや
好きなことに対する探究心と集中力は
女子のそれを大きく上回る。


大人の男性も、根本の部分は変わらないのだと思う。



つまり、男性は女性が求めていることはわかっていても、
自分が納得できないとなかなか習慣にすることができない。


もっと連絡して!
すぐにLINEを返して!
地雷を踏むような話をしないで!


と私たち女性が何度泣いて怒ってお願いしても、
彼ら自身にとってそうすることの正当な理由、
あるいはメリットないししないことのデメリットがなければ
根本的に変る可能性は非常に低い、ということである。



ちなみに「女性の涙」はその場だけの効果はあるが、
長続きはしないらしい。


これは、男性にとって女性が泣くということは
非常に居心地が悪いシチュエーションであるため、
可及的速やかにその状況を回避しよう、
という本能が働くから。


その時の彼らの目的はあくまで
「彼女を泣き止ませること」
であり、
「彼女の願いを受け入れて
この先も行動を変えること」
ではないのだ。



では、この厄介な生き物=男性を変えるにはどうしたらいいか?


長くなったので、後半に続く…。