かすみ草の恋

アラフィフの今、出逢ってしまった運命の人。
お互い家庭がありながらも、最後の恋人として大切に愛を育んでいます。

悲劇のヒロインよりコメディエンヌ

恋する女性は誰でも

恋愛ドラマのヒロイン。


彼の些細な一言で、

天にも登るほど舞い上がったり、

地の底まで落ちたり。


もしかすると気分だけは、

ドラマのヒロインより

ドラマティックかもしれない。



そんなドラマ好きな我々女性が陥りがちなのが、

「悲劇のヒロイン症候群」

(※私の勝手な命名です)


辛い、悲しい、苦しい

というネガティブな気持ちに

知らず知らずフォーカスしてしまうのが

この症候群の特徴。


「彼の気持ちがわからない」

「彼は本当に私のことが好きなの?」

「この先、私たちに未来はあるの?」


このようなネガティブな妄想が

次から次へと湧いて来て心の堤防が切れ、

自爆へと繋がって行く。



なぜ私たち女性は、

悲劇のヒロインになりたがるのだろう?


一つには、その方がラクだから。


どんなことに対しても

プラス面よりマイナス面を見つける方が

実は簡単だ。


もしかするとこれは、

人間が持って生まれた

危機管理能力の一部かもしれない。


先に「悪いこと」を想定しておくことで、

実際にそれが起きたときの心の準備をしておく、

という意味もあるのだろう。



また、悲劇のヒロインになることは、

庇ってほしい、慰めてほしい、

という甘えの表れでもあると思う。


「こんなに可哀想な私を

放っておけないでしょう?

だから、庇って!慰めて!」

という気持ちが、

心の奥底に隠れているのは否めない。



逆に、コメディエンヌ(喜劇女優)になることは、

ものすごく大変。


自分自身がいつでも笑顔でいるだけでなく、

相手のことも笑わせなくてはならないのだから。



恋愛関係においてコメディエンヌになるには、

「嬉しい」「楽しい」「幸せ」

にフォーカスすること。


彼の言動や二人の関係のマイナス部分ではなく、

プラス部分を見逃さないようにすれば、

自然に笑顔になれるはず。



そして彼と時間を共有する時は、

一緒に笑っていられるよう心がける。


二人の共通のツボを見つけたり、

軽いジョークや面白い画像で笑わせたり。


一緒に笑う時間が増えれば増えるほど

穏やかで暖かい愛情も増す気がする。



トシと私は、

LINEでも電話でも実際会っても、

しょっちゅう涙が出るほど大笑いしている。


例えば、トシにこの間送ったLINE。


K:「今日もお仕事、お疲れさま♪

今度会えたときに

トシにうんと気持ちよくなってもらうために、

ただいま自主練中!」


そして、ズッキーニに唇を近づける

自撮り写真。


さらに

K:「練習のため、キュウリ、ナス、バナナ

どれにしようか迷ったんだけど、

私の記憶によると

ズッキーニが一番本物に近いサイズ感♪」


返って来た返事は、

T:「相変わらず、おバカちゃんだね〜。

でも、倒れそうなくらい疲れてたのに、

大笑いしたらスッキリした。

ありがとう!」



実際に会っている時、

大笑いした後トシがよく言うのは、

T:「こんな風に一緒にバカ笑いできる女、

他にはいない。

かすみはホント、最高だよ!」


そして、心底愛おしそうに

抱きしめてくれるのだ。



悲劇のヒロインが大切にされるのは、

多分一時だけ。


ドラマティックなセリフと涙の効果は

一生は続かないだろう。


逆に笑顔と笑いは、飽きることはない。


一緒に笑いを共有する時間が多ければそれだけ、

きっと二人の絆は深まっていくはず。



トシの豪快な笑い声が聞けて、

心から楽しそうな笑顔が見れるなら、

私、よしもと新喜劇も真っ青な

喜劇女優になるからね♪