クセもの好き?!
この間のデートでのピロートークで
私の特技(?)の話になった。
詳しくは書かないが、
私の仕事は専門性の高いサービス業の一種。
(いわゆる接客業とは、ちょっと違うけれど。)
相手をするお客さんの中には
結構癖の強い人もいる。
ところが、他のメンバーには一言も口をきかない人も、
なぜか私には懐いて(笑)くれることが多い。
ついこの間も、
お客さんのひとりとちょっとした空き時間に
とりとめもない世間話をしていた。
そしたら通りかかった他のメンバーから後で
「○○さんって、
かすみさんにムチャクチャ心開いてますね!
あんなにしゃべってる○○さん、
初めて見ました。」
と。
「そう?
いつも、普通におしゃべりするよ。」
と私が答えると、
「私なんて、
○○さんと挨拶すらまともにしたことないですよ。
コッソリとコミュ障かと思ってましたもん。」
私は○○さんのこと、
ちょっと無口なタイプだな、と思っていたけれど、
そこまでは考えていなかったので、ビックリ。
その話をトシにしたら、
「あ〜、わかる気がする。」
と。
K:「わかるって、何が?」
T:「かすみって、何か話しやすいんだよ。
オレも自分では話下手だと思ってるし、
人としゃべるの苦手なんだけど、
かすみとだとなぜかずっと話していられる。」
K:「トシは話下手じゃないじゃん!
いつも電話であんなに笑わせてくれるのに。」
T:「オレの話で笑ってくれるのなんて、
かすみくらいだって(笑)
電話なんて3分も保たないオレが
30分もしゃべっていられるなんて
自分でも信じられないよ。」
確かに私は、人との垣根が低い方だとは思う。
というか、
T:「もともと垣根、あるの?」
とトシにからかわれるくらい、
無防備らしい(笑)
クセがある、と言われるような人でも、
そういう考え方もあるのか!
と素直に面白いから
人と話をするのも大好き。
私がそう言うと、
トシは目と鼻の先に顔を寄せながら、
T:「オレも、結構クセものだよ?」
と囁く。
K:「クセものでも、いいよ。
今のままのトシが、いいの。」
そう答えた私の唇に
熱い口づけの雨が降り注ぐ。
でもね、トシ。
無防備なように見えても、
私の全てを何の抵抗もなくさらけ出せるのは
トシだけだよ。
そんな私の言葉は、
声にならないままトシの唇の中に消えていった。
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