かすみ草の恋

アラフィフの今、出逢ってしまった運命の人。
お互い家庭がありながらも、最後の恋人として大切に愛を育んでいます。

非常事態宣言!

昨日の北朝鮮騒動ではないけれど、
私にとってはそれを上回ると言ってもいいほど
大変なことが起きた。(大げさ?!)


なんと私のiPhoneが突然、故障してしまったのだ!



朝5時過ぎに目が覚めて、まず携帯で時間を確かめた。


それからいつものように
お天気だのニュースだのをチェックしようと
携帯をいじっていたら、
突然電源が落ちて画面が真っ暗に。


一晩中充電していたから電源は十分なはずだし、
どうしたのかな?
と思いつつ、再起動をかけるために電源ボタンを押す。


あれ?点かない…?


じゃあ、強制終了からの再起動だ、
とホームボタンと電源ボタンを同時に押し続ける。


え?これもダメ...?!



もうこの時点で、軽くパニック。


まだ布団から抜け出すには早い時間だったけれど、
居ても立ってもいられずリビングに向かう。


携帯をパソコンに繋いでみるが、これも反応なし。


ネットであれこれ調べてみたけれど、
結局自分でできることはない、ということがわかり、
修理屋さんに持って行くことに。


最終的には修理屋さんでも対応不可能ということで、
新しいものに丸ごと交換するしかない、と。


とりあえず繋ぎとなるAndroidの携帯を契約し、
何とかメールとLINEは復旧させることができた。



携帯が壊れたとわかったとき、真っ先に思ったのは
「トシにおはようのLINEができない!」


でも少し落ち着いて考えてみたら、
こんなときのために
PCのメールアドレスを聞いていたのだった。


そのアドレス宛に朝の挨拶と状況の説明をし、
ホッと一安心。


PCのアドレスを聞いておいて、本当に良かった。



普段はトシと私のメインの連絡手段は、LINE。


メールアドレスを教えてもらったのは、
以前私がパソコンに保存していたファイルを
トシに送るためだった。
(トシも私も使っているのはGmail。)


そのときトシが
T:「お互いパソコンのメールアドレス知ってたら、
万が一携帯が壊れたりしてもパソコンで連絡できるね。
それに、かすみもオレもGmailだから、
自分のパソコンからじゃなくてもメールチェックできるし。」


まさか今回それが本当になるとは
思ってもいなかったけれど(笑)



さらにトシはパソコンのアドレス以外にも、
自分の会社の住所と電話番号、
自宅の住所なども教えてくれた。


T:「他にも聞いておきたいことがあったら、
何でも教えるよ。
かすみとの間には、何も隠すことはないから。」
と。


K:「万が一、私がストーカーになって、
会社とかお家とかに押し掛けたら、どうする?!」


私がちょっとふざけてそう言うと、


T:「いいよ、かすみになら押し掛けられても。
オレの可愛いストーカーちゃん♪」


またそんな言葉で、私を骨抜きにするんだから…!

オオカミおばさんに要注意!

先日トシと会ったときのピロートークで、
携帯の番号がいつから変わっていないか、
という話になった。


トシの携帯番号は、
なんと一番最初に契約したときから、
つまり30年近く同じなんだそう。



K:「ということは、歴代の彼女たちも
トシの今の携帯番号、知ってるってことだよね?
ひょっとして、前の彼女から電話がかかってきたり
するんじゃない?」


T:「そういうことも、何度かあったなぁ。」


全く悪びれずに答えるトシ。


相手によっては、
それって険悪になる可能性大な答えだ(笑)


こんなに正直な人だから、
安心できるってこともあるんだけれど。



K:「かかってきたら、どうするの?」


T:「たいてい、無視する。
何度もかかってきたら、一応出るけど
『何の用ですか?』って他人の対応だよ。」


K:「元気かな、と思って、とか、
また会いたい、とか言われたら?」


T:「オレが今元気かどうかなんて、
他人になったあなたには関係ないでしょ?
と言う。
会いたいと言われても、
一度別れたらオレにとっては全くの他人だから。
他人に会うために割く時間はない、と断るよ。」



つまりは、元カノ(達)が
トシの携帯番号が変わっていないことに
一縷の望みをかけて電話し、繋がったとしても、
けんもほろろの対応を受けるだけなのだ。


今の彼女である私にしたら安心だけれど、
一度は付き合った相手を
そこまでバッサリ切れるものだろうか?



T:「オレにしたら、別れを選ぶというのは
もうその人とこの先一生交わらない決意をする、
ということなんだ。
だからどれだけ長い間付き合おうが、
別れたら他人。
もうオレの人生には関係のない人だから。」


またトシはこうも言った。


T:「こちらの気持ちを試すために『別れる!』
と言い出す女もいたけれど、
オレはそんな風に別れを使う人は大嫌いだし、
信用できない。
だから、フラグだろうが試しにだろうが、
相手が『別れる』と言ったら
はい、そうですか、と受け入れて、
そこで一切の関係を切る。」



潔いといえば潔いけれど、
トシに電話をかけてきた元カノたちの気持ちを想像して、
ちょっと身震いしてしまった。


そう言うとトシは笑って
T:「かすみとは一生離れないんだから、
そんな心配する必要ないだろう。
けど、オレを試そうとして
オオカミおばさんには絶対なるなよ。」
と私の頬をつついた。



私自身は恋愛に関しては
かなりしつこいタイプ(?)で、
一度好きになったら
ちょっとやそっとのことでは離れない。


まして、どれだけ辛かったり
相手の気持ちがわからなくて不安だったとしても、
好きな人に「別れる」などとは
口が裂けても言えない。


別れを脅しに使って繋がっている関係なんて、
どちらにとってもプラスにはならないと思うからだ。


でも改めて、オオカミおばさんにはならないよう
気をつけよう、と心に誓った。

between the sheets

トシとの熱く激しいひとときが過ぎ去った後、

ひんやりとしたシーツに包まれながら

なぜかこの英単語が頭に浮かんだ。


これはもともとは「シーツの間に」

つまり「ベッドに入って」という意味だが、

俗語として「性交中の」

という意味で使われることが多いらしい。


実際にはコトの後で

「最中」ではなかったけれど(笑)



男性は果てた後は何もしたくない、

いわゆる「賢者タイム」になると

俗に言われているが、

トシに限っては全くそんなことはない。


まだ息が整わない私の背中を優しく撫ぜたり、

口移しに水を飲ませてくれたり。


むしろ、終わった後の方が

より私を労ってくれる。



そしてようやく私が

「アチラ側」

(※あまりの快感に飛ばされていってしまう彼方このと(笑))

から戻って来ると、

トシの腕枕でとりとめもなくおしゃべりする。


内容は本当に他愛もないことで、

例えば前回話題に上ったのは…。


ビールのおつまみには何が最適か

からの

枝豆の美味しい食べ方


夏休みの思い出

からの

苦手な科目や嫌いだった宿題


中高時代の話

からの

(なぜか)少女マンガについて



こうして改めて列挙すると、

甘さの欠片もない話題ばかりだ。


けど、私はこの時間がとっても好き。


少し気怠い身体をぴったりとくっつけて

お互いの心にふと浮かんだことを

何のてらいもなく口にする。


胸元に耳を寄せると、

トシの低い声と心臓の鼓動が

私の頭の中に響いてくる。


穏やかに緩やかに、

気持ちの波が隙間なく一致する。



そしていつの間にかウトウトと

眠りの世界に引込まれるのもまた

至福の一時。