ステージ4:じっと見守る
タネまきが終わり、障害物を取り除いたら、
あとはひたすら芽が出るのをじっと待つ。
実は一番難しいのが、このステージかもしれない。
果たして相手の脳内に自分の「望みのタネ」が
上手く根付いたかどうかわからないし、
芽が出るまでどれくらいの時間がかかるかも不明だ。
しかし、ここで不安になって
土を掘り起こすようなことをしたら、
せっかく出かかっていた芽も死んでしまう。
選別したタネが発芽率0.001%くらいの超難問でない限り、
いずれ必ずチャンスが巡ってくるはずだ。
とは言っても永遠に待つ、なんてことはできっこない。
自分の中で期限を決め、もうこれは無理だと思ったら
潔くそのタネを諦め、ステージ1からやり直すのも、アリ。
私の場合、「電話をもらう」というミッションを決めてから
初めて電話をもらうまでに、およそ2ヶ月ほどかかった。
(※待ち合わせのときなどの緊急電話を除く。)
その間、たまに「トシの声を聞くとドキドキしちゃう♪」
などと水やりも忘れず。
私の中で、このミッション(?)に費やす期間は3ヶ月、
と決めていたので、2ヶ月くらいして芽が出た時は
やった!と思わずガッツポーズしたくらいだった(笑)
ステージ5:肥料を与える
これはよく言われていることだが、
人間誰しも怒られるより褒められる方が気分がいいし、
断然やる気にも繋がる。
なので、彼が望みに対して反応を示してくれたら、
大げさなほどに喜びを表現する。
たとえそれが、小さな小さな芽だったとしても。
このとき気をつけなくてはいけないのは、
「お願い聞いてもらえないかと思った」
「もう忘れちゃったかと思った」
などのネガティブ系の表現を使わないこと。
また、「これができたのなら、あれもできるでしょ?」
のように新たな課題を押し付けるのもNG。
あくまで、今回の望みに対し彼が反応してくれたことを喜び、
それを素直に表現するほうがいい。
私が初めてトシから電話をもらったとき、
話をしたのはたった3分弱で、殆ど挨拶程度(笑)
正直、せっかく電話してきてくれたのなら、
もう少ししゃべっていたかったが、
ここで引き止めると
「やはり電話は面倒だ」と思われかねないので
あっさりと切り上げた。
そして電話を切ったあとで、
K「電話もらって、すごく嬉しかった!
やっぱりトシの声、好きだな♪
電話しながら、思わず身悶えちゃったよ〜」
とLINE。
さらに寝る前のおやすみLINEでも、
K「今日はトシの声を思い出しながら
幸せな気分で寝ることにします♪」
とだめ押し。
決して「また電話してね!」とは言わないよう、
心がけた。
ステージ6:大きく育てる
一度芽が出れば、たいていはそのまま
スクスクと育ってくれるはず。
ただし、せっかく出た芽を
摘み取るようなことさえしなければ、の話。
前述のように
「これができたのなら、もっとこうして!」
と別の要求を押し付ける。
あるいは、彼がしてくれたことに対し
「一度できたんだから、次もして!」
としてもらって当たり前という態度を取る。
こういう態度を取ってしまうと、
せっかく出た芽を摘み取ってしまうばかりか、
他の「望みのタネ」に対する可能性も奪ってしまう。
「せっかくして欲しいってことをしてあげたのに、
もっともっとと要求されたり
習慣化することをせがまれるなら、
面倒だからもうお願いをきくのはやめよう」
と相手に思われかねないからだ。
トシの最初の電話から次の電話までは、
およそ10日くらい間があった。
その時ももちろん、ひたすら「嬉しい♪」を連発。
その内、10日に一回だった電話が
一週間に一度になり、3日に一度になり、
今ではほぼ毎日に。
さらに通話時間も、
最初の3分弱から、5分になり、10分になり、
今では時間が許す時は小1時間近く話すことも。
ファイナルステージ:美しい花を咲かせる
もうお分かりかと思うが、
こちらの望みを聞いてくれたことに対して
彼が得る報酬は
「自分がしたことで相手が喜んでくれた」
という達成感。
この達成感を何度も得ることで、
その行為にポジティブなイメージが生まれる。
↓
もっとしたくなる
というループにはめてしまえば、こっちのもの(笑)
つまり、こちらが願った行為自体が
彼にとってもメリットとなってしまえば、
完全に定着するのだ。
今ではトシはほんのちょっとでも隙間時間があれば
電話をかけてきてくれるようになった。
それは一つには、私が電話で話す時はことさら、
トシが笑ってくれるように
楽しい話題を心がけたことも効果があったと思う。
トシが電話をくれるのは、
大抵車で移動中のときなのだが、
T:「オレ、電話でこんな大笑いしたの初めてだよ。
隣の運転手にヘンな目で見られているかも(笑)」
と。
また、
T:「いつも電話でかすみが笑っててくれるから、
オレも楽しくなるし、元気がもらえる。」
とも。
最初に蒔いた私の「望みのタネ」は、
こうして見事に大輪の花を咲かせたのだった。
と、長々とした駄文に最後までお付き合い下さって、
どうもありがとうございました♪