かすみ草の恋

アラフィフの今、出逢ってしまった運命の人。
お互い家庭がありながらも、最後の恋人として大切に愛を育んでいます。

男を変えるにゃ涙は要らぬ<その3>

ステージ4:じっと見守る


タネまきが終わり、障害物を取り除いたら、
あとはひたすら芽が出るのをじっと待つ。


実は一番難しいのが、このステージかもしれない。


果たして相手の脳内に自分の「望みのタネ」が
上手く根付いたかどうかわからないし、
芽が出るまでどれくらいの時間がかかるかも不明だ。


しかし、ここで不安になって
土を掘り起こすようなことをしたら、
せっかく出かかっていた芽も死んでしまう。


選別したタネが発芽率0.001%くらいの超難問でない限り、
いずれ必ずチャンスが巡ってくるはずだ。


とは言っても永遠に待つ、なんてことはできっこない。


自分の中で期限を決め、もうこれは無理だと思ったら
潔くそのタネを諦め、ステージ1からやり直すのも、アリ。



私の場合、「電話をもらう」というミッションを決めてから
初めて電話をもらうまでに、およそ2ヶ月ほどかかった。
(※待ち合わせのときなどの緊急電話を除く。)


その間、たまに「トシの声を聞くとドキドキしちゃう♪」
などと水やりも忘れず。


私の中で、このミッション(?)に費やす期間は3ヶ月、
と決めていたので、2ヶ月くらいして芽が出た時は
やった!と思わずガッツポーズしたくらいだった(笑)



ステージ5:肥料を与える


これはよく言われていることだが、
人間誰しも怒られるより褒められる方が気分がいいし、
断然やる気にも繋がる。


なので、彼が望みに対して反応を示してくれたら、
大げさなほどに喜びを表現する。


たとえそれが、小さな小さな芽だったとしても。


このとき気をつけなくてはいけないのは、
「お願い聞いてもらえないかと思った」
「もう忘れちゃったかと思った」
などのネガティブ系の表現を使わないこと。


また、「これができたのなら、あれもできるでしょ?」
のように新たな課題を押し付けるのもNG。


あくまで、今回の望みに対し彼が反応してくれたことを喜び、
それを素直に表現するほうがいい。



私が初めてトシから電話をもらったとき、
話をしたのはたった3分弱で、殆ど挨拶程度(笑)


正直、せっかく電話してきてくれたのなら、
もう少ししゃべっていたかったが、
ここで引き止めると
「やはり電話は面倒だ」と思われかねないので
あっさりと切り上げた。


そして電話を切ったあとで、
K「電話もらって、すごく嬉しかった!
やっぱりトシの声、好きだな♪
電話しながら、思わず身悶えちゃったよ〜」
とLINE。


さらに寝る前のおやすみLINEでも、
K「今日はトシの声を思い出しながら
幸せな気分で寝ることにします♪」
とだめ押し。


決して「また電話してね!」とは言わないよう、
心がけた。



ステージ6:大きく育てる


一度芽が出れば、たいていはそのまま
スクスクと育ってくれるはず。


ただし、せっかく出た芽を
摘み取るようなことさえしなければ、の話。


前述のように
「これができたのなら、もっとこうして!」
と別の要求を押し付ける。


あるいは、彼がしてくれたことに対し
「一度できたんだから、次もして!」
としてもらって当たり前という態度を取る。


こういう態度を取ってしまうと、
せっかく出た芽を摘み取ってしまうばかりか、
他の「望みのタネ」に対する可能性も奪ってしまう。


「せっかくして欲しいってことをしてあげたのに、
もっともっとと要求されたり
習慣化することをせがまれるなら、
面倒だからもうお願いをきくのはやめよう」
と相手に思われかねないからだ。



トシの最初の電話から次の電話までは、
およそ10日くらい間があった。


その時ももちろん、ひたすら「嬉しい♪」を連発。


その内、10日に一回だった電話が
一週間に一度になり、3日に一度になり、
今ではほぼ毎日に。


さらに通話時間も、
最初の3分弱から、5分になり、10分になり、
今では時間が許す時は小1時間近く話すことも。



ファイナルステージ:美しい花を咲かせる


もうお分かりかと思うが、
こちらの望みを聞いてくれたことに対して
彼が得る報酬は
「自分がしたことで相手が喜んでくれた」
という達成感。


この達成感を何度も得ることで、
その行為にポジティブなイメージが生まれる。

もっとしたくなる
というループにはめてしまえば、こっちのもの(笑)


つまり、こちらが願った行為自体が
彼にとってもメリットとなってしまえば、
完全に定着するのだ。



今ではトシはほんのちょっとでも隙間時間があれば
電話をかけてきてくれるようになった。


それは一つには、私が電話で話す時はことさら、
トシが笑ってくれるように
楽しい話題を心がけたことも効果があったと思う。


トシが電話をくれるのは、
大抵車で移動中のときなのだが、
T:「オレ、電話でこんな大笑いしたの初めてだよ。
隣の運転手にヘンな目で見られているかも(笑)」
と。


また、
T:「いつも電話でかすみが笑っててくれるから、
オレも楽しくなるし、元気がもらえる。」
とも。


最初に蒔いた私の「望みのタネ」は、
こうして見事に大輪の花を咲かせたのだった。



と、長々とした駄文に最後までお付き合い下さって、
どうもありがとうございました♪

男を変えるにゃ涙は要らぬ<その2>

男性は、納得できる理由や
メリットないしデメリットが明確でない限り、
なかなか行動を修正できない生き物である、
ということを前回の記事で検証した。


では、そんな男性をこちらの望み通り変えるには、
どうしたらいいのだろうか?


私自身の経験と照らし合わせ、
順を追って説明したいと思う。



ステージ1:「望みのタネ」を選定する


まず、相手にしてもらいたい、と思っていることを
自分の中で明確にする。


「私のことをいつでも考えてほしい」
などの曖昧な目標はNG。


「いつでも考える」という大まかな望みを細分化し、
・連絡の頻度を増やしてほしい
 →できれば一日一回
 →朝晩の挨拶で可
・メッセージに反応してほしい
 →スタンプでも可
など、できる限り具体的
かつ実現可能な行動にまで落し込む。


その中で、これなら比較的簡単にできそうかも、
と思われる項目をピックアップ。


これが「望みのタネ」となる。



ちなみに私の場合、まず選んだ「望みのタネ」は
トシに電話をもらうこと、だった。


何しろトシは
T:「どんな親しい相手とも、
3分以上電話で話したことなんてない。」
というくらいの大の電話嫌い。


付き合い始めの頃に、
T:「オレ、電話嫌いだし苦手だから、
どうしてもって時以外、かけないよ。」
と宣言されてしまった。


が、たまには好きな人の声だって聞きたいし、
文字ではなく直接言葉を交わしたいと思うのが女心。


なので、どうしたらトシに電話をしてもらえるか、
策を練ることに。



ステージ2;せっせとタネまき


「望みのタネ」が見つかったら、次はタネまき。


機会を見つけ、相手に自分の望みをインプットする。


このとき気をつけなくてはいけないのが、
押し付けにならないように、
軽く、何気なく、伝えるようにすること。


ここで重要なのは、自分の「望みのタネ」を
あくまで自然に相手に植え付けることなのだから。


せっかくのタネも、
グイグイと地中深く埋め込んで
上から土をどっさり乗せてしまっては
芽も出ないというものだ。



私の場合、前述の「電話が欲しい」ということを、
会ったときにのみ、軽く言うようにした。


LINEで伝えなかったのは、
文字だと重くなり過ぎる可能性があるから。


K;「トシの声、大好き♪
毎日聞けたらいいのに〜。」
と遠回しに言うこともあれば、

K:「電話で「ねぇ、なにしてるの〜?」とか、
恋人っぽいことしてみたいなぁ。」
などと直接伝えることも。


ここで心がけたのは、くどくならないこと。


今ふと思いついた!くらいの感じで、
あくまで軽く、何気なく。


トシに「え〜、ヤダよ。」と言われても、
「そ?」とすぐ切り替えるようにした。



ステージ3:障害物を取り除く


「望みのタネ」を蒔くと同時に、
タネが育つ土壌をチェック。


タネが芽を出す妨げになるような障害物がある場合、
取り除く必要がある。


具体的には、自分の望みに対する
彼の「抵抗ポイント」を見つけること。


ステージ2の段階で軽く望みを伝えたとき、
彼が拒否するそぶりを見せたら、
その理由を探ってみる。


その場で「なんで?どうして?」
としつこく聞いても
答えてもらえない可能性が高いので、
また別の機会に全く違った方向から探す方がいい。



私の場合、電話に対する障害の1つは
トシが自分の声と話し方に
コンプレックスがあることだった。


特にトシは早口なので、
電話だと何度か聞き返されることがあるらしく、
それがすごくイヤらしい。


K:「私は自分がモタモタしゃべる方だから、
多少早口の人の方が、頭の回転早そうで憧れるよ。」
などと、トシの早口コンプレックスを取り除くべく
ことあるごとに伝えることにした。



と、またまた長くなったので、次回に続く…。

男を変えるにゃ涙は要らぬ<その1>

以前どこかで読んだのだが、
男性というものは理由や内容のない行動が苦手らしい。


そして、こうした方がいい、
あるいはこうするべきだ、
とわかっていても、
自分にとってメリット(あるいはデメリット)がなければ
なかなか行動を修正することができない、とも。



具体例を挙げると。


ある女性は、同棲している彼がトイレの便座を
いつも上げっぱなしにしていることに悩んでいた。


何度お願いしても怒っても、その場は
「わかった、今度から気をつけるよ。」
と言うのだが、すぐに元の木阿弥。



そこで彼女は戦法を変え、こんなことを彼に言った。
「あのね、この間風水の本で読んだんだけど。
トイレの便座を上げたままにしておくと、
そこから運気が逃げて行っちゃうらしいよ。」


するとビックリ!


彼はその時から必ず
トイレの便座をおろすようになった、と。


(ちなみにトイレの便座を上げておくと運気が…、
は全く風水とは関係ないらしい(笑))



つまり、この彼は彼女に怒られた時は
ギャンギャン言う彼女をなだめるために
一応謝ってはいたが、
「なぜ便座を下ろさなくてはいけないか」
について、心から納得してはいなかったのだ。


つまり「便座を下ろすこと」が
自分のメリットにもデメリットにもならないので、
根本的に習慣を改めることはなかった。


ところが、便座を上げっぱなしにすることで
自分の運気が逃げていくかもしれない
という「デメリット」がわかった瞬間、
行動を修正したのである。



男の子を育てている母親なら
この男性の習性、わかって頂けるだろう。


だいたいにおいて、男子は
どれだけ母親に怒られようと、
何度廊下に立たされようと、
懲りずにいたずらをし、宿題を忘れ、
そして次の瞬間にはその全てを忘れてしまう生き物。


ところが、自分の興味のあることや
好きなことに対する探究心と集中力は
女子のそれを大きく上回る。


大人の男性も、根本の部分は変わらないのだと思う。



つまり、男性は女性が求めていることはわかっていても、
自分が納得できないとなかなか習慣にすることができない。


もっと連絡して!
すぐにLINEを返して!
地雷を踏むような話をしないで!


と私たち女性が何度泣いて怒ってお願いしても、
彼ら自身にとってそうすることの正当な理由、
あるいはメリットないししないことのデメリットがなければ
根本的に変る可能性は非常に低い、ということである。



ちなみに「女性の涙」はその場だけの効果はあるが、
長続きはしないらしい。


これは、男性にとって女性が泣くということは
非常に居心地が悪いシチュエーションであるため、
可及的速やかにその状況を回避しよう、
という本能が働くから。


その時の彼らの目的はあくまで
「彼女を泣き止ませること」
であり、
「彼女の願いを受け入れて
この先も行動を変えること」
ではないのだ。



では、この厄介な生き物=男性を変えるにはどうしたらいいか?


長くなったので、後半に続く…。