先週のデートで、ベッドでまったりしているときに
いつものごとくトシと色々な話をした。
肌に触れ合って深く繋がった後だからこそ、
日頃はできないちょっと突っ込んだ話もできる。
お互いの顔を見て、
時間を気にせず話をできるこのひとときが
私は大好き。
冗談みたいな話をして大笑いした後で
トシがしみじみ言った。
T:「オレ、本当にかすみの性格が好きだなぁ。」
K:「ありがとう♪どんなところ?」
T:「明るくて、前向きで、
細かいことにこだわらない、おおらかなところ。
心も身体も丈夫で、強い人だなぁ、と思う。」
K:「強いって!
女性に対する褒め言葉じゃないよ〜(笑)」
T:「だよね(笑)
でもオレが言いたいのは、
がっしりしてるって意味の強い、じゃないよ。
しなやかな強さ、って言ったらいいかな。」
このトシの言葉を聞いて、とても嬉しかった。
なぜなら、しなやかでありたい、
というのは私の理想のひとつだから。
K:「トシも強い人だよ。
私が今まで知り合った中で、ダントツに一番。」
T:「ありがとう。
でも、もしオレが強いとしたら、
それは色々とぶつかって傷付いて、
こんなことには負けないぞ!
と傷を乗り越えることで身につけた強さだと思う。」
確かにトシの話を聞いていると、
まるで小説かドラマのように
波瀾万丈な半生だったようだ。
普通だったらそこで折れてるでしょ!
と思えるような出来事も
踏ん張って乗り越えてきたからこそ、
トシは誰よりも強く、
誰よりも優しいんだと思う。
T:「かすみは、
草花が生き生きと咲いている野原の真ん中で
お日様の光をいっぱい浴びて
スクスク育った真っすぐな木、ってイメージ。
恵まれた環境で周りに愛されて育ったからこそ、
こんなに素直で明るくて真っすぐなんだよね。
だからかすみの側にいるだけで、癒される。
そしてその明るさと真っすぐさを翳らせないように
オレももっとたくさん愛そう、と思うよ。」
こんなに私のことを理解し、認め、
愛してくれた人は
父と祖父を除いては他にはいない。
私の明るさと強さがトシの癒しとなるのなら、
もっともっと明るく強くなりたいと思う。
T:「かすみに出会えて、本当に良かった。
間違いなく、オレの人生で最高の出来事だよ。」
K:「私も…。」
トシと出会えて、良かった。
トシのいない人生なんて、もう考えられない。
感激のあまりその先は言葉にならず、
ただギュッとトシの身体に抱きついた。