かすみ草の恋

アラフィフの今、出逢ってしまった運命の人。
お互い家庭がありながらも、最後の恋人として大切に愛を育んでいます。

不倫批判に思うこと

ここ最近、芸能人や政治家の不倫報道が後を絶たない。


不倫疑惑で民進党を離党した山尾志桜里議員が
無所属で今度の衆議院選に出馬する、という
ニュースもネットを賑わせている。


一部の人たちにとっては、
この国がどうなるか?ということより


不倫した女、あるいは
「このハゲ〜!」と怒鳴るような女が
政治家になってもいいのか?
ということの方に関心があるらしい。



そしてこうした有名人の不倫報道がなされると、
ネット上で必ず「不倫批判」をする人が表れる。


これが私には不思議でならない。


当事者の配偶者や家族が怒るのはわかるが、
その他多勢の一般人が、
なぜそこまで熱く不倫批判を繰り広げられるのか?


自分の倫理感覚にそぐわないと思えば、
放っておけばいいだけのこと。


貴重な時間とエネルギーを使って、
不特定多数の人相手に不倫批判を繰り広げることに
何の意味があるのだろう?と思ってしまう。


(ギャラをもらってテレビに出ている人は別。)



しかし、トシとの関係が始まった頃、
これら不倫批判が心に突き刺さった時期があった。


特に、
「男はどうせ身体目当てなのだから、
不倫相手に本気で惚れるはずがない。


タダでできる相手、くらいにしか思っていないのに
本気の恋愛だと思っている女性は愚かだ。」


という意見を目にすると、
どうしてもイヤな気持ちになってしまう。



そこでトシに、


「ねぇ、よく世の中には
男が不倫するのは身体目当て、
って言う人がいるじゃない?」


と話をふってみた。


トシの答えは簡単明瞭。


T:「そんなの、ただのやっかみに決まってるだろ。」


そうか、やっかみか!


トシの言葉を聞いて、心がスッキリした。



確かに、人は「やっかみ」を感じたとき、
無意味に憤りを感じ、叩こうとする傾向がある。


例えば、濡れ手に粟で大金を手にした人。


そんなに能力もないのに、出世した人。


そして家庭は家庭でキープしながら、
他の男(女)との恋愛も楽しむ人。


自分が知らない、そして体験できそうもない
いい思いをしている相手に対し、
「やっかみ」を感じるからこそ、


せっせと批判をして少しでも冷や水を浴びせよう
としているのだろう。



K:「でもさ、そういう人は
不倫相手はタダでできる相手だから
キープしてる、って言うじゃない。」


T:「恐らくそういう奴らは、
男女の恋愛を身体目的としか捉えられない
乏しい経験しかないんだよ。


確かにセックスと恋愛には
切っても切れない関係があるけれど、


そこに金銭を絡める思考が
オレにはわからない。


食事したり、どこかへ出かけたり、
電話したり、LINEしたり、


身体だけが目的の相手だったら、
誰がそんな面倒なことする?


単に若くてきれいな女に相手してもらいたいなら、
お金払って風俗に行く方が
断然手っ取り早いじゃん(笑)」


確かに、その通りだ。



T:「下らないやっかみに対して
真剣に悩んだり傷付く方が損だよ。


だいたい、男でそういう批判記事を書くヤツは、
ハゲでデブで口臭持ちの
どうやったって女なんてできそうにない男、
と相場は決まってるんだからさ。」


このトシの言葉を聞いてからは、
不倫批判を記事を読む度に、


地球上最後に二人きりになっても
絶対に半径1m以内に近寄りたくないような男性を
勝手に脳内に思い浮かべるようになってしまった(笑)



そもそも、人を批判する時の顔は
どんな美人でもいい男でも、醜い。


そして批判を繰り返している内に、
その醜い顔が自分の顔になってしまうとしたら
恐ろしいことだ。


自分の顔を歪ませるような原因になることは、
極力放っておくのがいい。


他にもっともっと、
時間やエネルギーを傾けるべきものがあるはずなのだから。