かすみ草の恋

アラフィフの今、出逢ってしまった運命の人。
お互い家庭がありながらも、最後の恋人として大切に愛を育んでいます。

実録!恐怖の悶絶体験記

前々回の記事で、
以前ブラジリアン・ワックスを試したことがある、
と書いた。


今回は、その時の思い出(恐怖体験?!)を綴ろうと思う。



初めてブラジリアン・ワックスを体験したのは、
アメリカに滞在していたとき。


当時は付き合っていた人がいた訳でもないのに、
どうしてブラジリアン・ワックスをしてみようかと思ったか、
と言うと。


現地では、毎日のようにスポーツクラブに通っていた。

ロッカールームで着替える際、
アメリカ人女性は裸をあまり隠そうとしない。
(個人差はあります。)


なので、自然とアチラの方も目に入るのだが、
キレイに手入れをしている人が多く、
無法地帯の人はほとんどいない。


日本人はただでさえ毛が黒くて目立つので、
全く手入れしていない状態が恥ずかしくなったのが
キッカケだった。



ブラジリアン・ワックスについては、
大ヒットしたドラマ『SEX AND THE CITY』
で見たことがあった。


主人公キャリーが悶絶しながら施術を受けているシーンからすると、
どうやら相当痛いらしい。


しかも、そこの毛を処理するということは、
スッポンポンで全てをさらけ出す、ということ。


かなり抵抗感があるのは否めなかったが、
好奇心と無法地帯に対する羞恥心がそれを大きく上回った。



色々と調べてみると、
アラブ系のサロンがお値打ちだということがわかった。


聞く所によると、
イスラムの教えでは男女共にアチラの毛はあってはならない、
のだとか。
(間違っていたらごめんなさい!)


そこで、一番家から近いアラブ系サロンに
早速ネットで申し込みをした。



そして当日。


初めて産婦人科に行ったときと同じくらい緊張して
サロンに向かう。


まつ毛が2cmくらいあるのでは?というパッチリお目目の
受付のアラブ美人に連れられ個室へと。


「下を全部脱いで、ここに寝て待っててね!」


アラブ訛りが強いため、聞き取るのに苦労するが、
どうやら言いたいことはわかった。



着て行ったジーンズと下着を脱ぎ、
いざベッドに横たわろうとすると。


え〜と、隠すものが何もないんですけど?!


せめてタオルの一枚もあればいいのだが、
ベッドの上には薄い紙がペランと敷かれているだけ。


もうここまで来たら腹をくくるしかない!
と、全てをオープンにした状態でベッドに横たわった。



程なくして、さっきのアラブ系美人を
30歳くらい老けさせたような
貫禄のあるアラブおばちゃまがやって来た。


「ハニー、ワックスは初めて?
ちょっと痛いかもだけど、すぐ終わるからね〜。」


言うやいなや、蒸しタオル程度の暖かさのワックスが
べったりと前面に塗られた。



「アナタはアジア系ね?韓国人?それとも中国人?」


ベリッ!


「うっ…!あ、えっと、日本人です。」


「あらそう!遠い所から来たのね〜。お仕事?」


ベリッ!


「あうっ…!は、はい。いえ、主人の仕事で…。」


「アジア系の人は、ワックスあまりしないの?」


ベリッ!


「ううっ…!そ、そうですね、日本ではまだあまり…。」



何しろ、おばちゃまの英語はアラブ訛りが強く、
ただでさえ聞き取りにくい。


脳の一部はそれを必死で理解しようとし、
別の一部は次に来る痛みに身構え、
別の一部は今の私の状態って…、と冷静に分析し。


こんなシュールな体験は、50年近く生きて来て
これが初めてだった。



前面(V)が終わると、次は側面(I)と背面(O)。


側面は片足をくの字に曲げ、
さらに自分でその足を抱え込んで大きく開く、
というAVさながらの体制。


「私はねぇ、30年前にアメリカに来たのよ〜。」


ベリッ!


「あぅっ!そ、そうなんですね…。」


私の羞恥などおかまいなく、
アラブおばちゃまのおしゃべりと施術は続く。



背面は、うつぶせの状態から少しお尻を持ち上げ、
足を大きく開く体制でスタート。


「ちょっと、ここ、自分で持っていて。」


さらに、お尻の両ほっぺを自分で持って開かされる。


一体これは、何の羞恥プレイ?!


しかしもうこの頃には、
羞恥心って何でしたっけ?
くらいに感覚が麻痺していた。



時間にしたら、施術はおよそ30分くらい。


サロンに入ってから出て来るまでトータルでも
1時間はかからなかったと思う。


しかし、感覚としては
『ここではないどこか』へ
丸一日連れ去られていたような気分。


駐車場に出て、午後の明るい日差しを浴びたとき、
妙な達成感と疲れに
クラクラとめまいがしたことを覚えている。



しかし、人間は慣れる生きもの。


二回目より三回目、三回目より四回目、
と回を重ねる毎に羞恥心も少なくなり。


最後の方にはアラブおばちゃまに
こちらから世間話をふることができるくらいにまで
成長(?)した。



このように、ブラジリアン・ワックス自体は、
正直に言ってかなり痛い。


何しろ、元気に生えている毛を
無理矢理毟り取るのだから。


ガムテープ、あるいはガムを貼付けて
すね毛を毟り取る、と言えばご想像がつくだろうか?



でも、これもまた慣れるし、
施術が終わった後のツルツルスベスベ感は、
その痛みに耐えてなおあまりある快感だ。


初めてブラジリアン・ワックスを体験し、
処置済みの箇所を恐る恐る触ってみたとき、
まるで羽二重餅のような感触に感動した。


下着を履くと、布の感触がダイレクトに感じられる。


これまた、小学生の頃に逆戻りしたかのようで
しばしノスタルジックな気分に浸ったものだった。



また、アチラの毛がないと、
女性特有の日の快適度が格段に違う。


汚れたり匂いが籠るのは毛の部分なので、
それがないと、常にサラリとして気持ちいいのだ。


この快適さは、一度味わうと手放せない。



ということで、ブラジリアン・ワックス、
羞恥心+痛み<<快適さ
だと私は思っている。


日本のサロンはもっともっと施術も丁寧だし、
羞恥心を最小限に留めるよう色々な工夫もされているので、
ご興味を持たれた方はぜひお試し下さい♪