かすみ草の恋

アラフィフの今、出逢ってしまった運命の人。
お互い家庭がありながらも、最後の恋人として大切に愛を育んでいます。

5年後も10年後も一緒にいるために

トシと知り合ってすぐの頃は、

二人ともテンションマックス状態で、

毎晩2時間くらいLINEのやり取りをしていた。


まだお互いのことがよくわからず

手探り状態のときでもあったから、

とにかく相手のことが知りたくて

堪らなかったんだと思う。


まぁ、一番大きな理由は、

トシがその頃仕事がさほど忙しくなくて、

私のLINEに付き合う余裕があった、

ということなのだけれど。



さすがに毎晩2時間もLINEをしていた時期は、

1ヶ月足らず。


それから少しずつ時間が減ってはいたが、

付き合い始めて3ヶ月ほどした頃、

トシからのLINEがグッと少なくなった。


当時トシの仕事が繁忙期を迎えていたこともあったけれど、

当然思うのは、

「私に飽きた…?」



元々、悶々と悩み続けるのが苦手な私。


原因があるのならサッサと知りたいし、

対処できることがあるのなら行動に移したい。


そこで、トシに直球勝負で聞いてみた。


K:「最近、LINEがグッと減ったような気がする。

仕事が忙しいのは知ってるけど、

もしかしてそれ以外に理由、ある?」



「気のせいだよ」とか

「そんなつもりはないよ」とか

曖昧な返事が返ってくるかな?

と思いきや。


T:「うん、あえて減らしてる。」


K:(内心やっぱり!と思いつつ)

「どうして?」


T:「オレは、この先ずっとかすみと一緒にいるって決めてる。

だから、5年先も10年先も、

自然にかすみに対してできるだろう、

と自分が思っていることを、

今もするようにしているんだ。」



トシの考えはいつもかなり先を行っていて、

私のように今を生きるタイプの人間には

わかり辛いことも多々(笑)


この言葉だけでは納得できず、

更なる解釈を求めると、

T:「言葉で「ずっと一緒だよ」

と言うのは簡単だけれど、

本当に実行するのはすごく難しいことなんだ。

最初のテンションで突っ走ると、

必ずいつか無理が生じたり、

疲れが出て来てしまう。

5年10年経って、

お互いが側にいることが当たり前になっても、

負担なくできるだろうと思うことをする。

オレにとっては、

毎晩2時間のLINEは

5年も10年も続かないけど、

毎日何らかの形で連絡することは、できる。

義務ではなく、

お互いが自発的に負担なくできることをする。

それが長続きの一番の秘訣だと思う。」

と。



女としては正直、物足りなさを感じなくもない。


情熱があるのなら、

その赴くままに求められたいし

求めたい気持ちもある。


でも、長年色々な人と恋愛を繰り返し、

多々の別れを経験して来たトシには

「壊れる恋愛」

のパターンがわかっているのだろう。


そして、私とは「情熱に溺れる恋愛」ではなく

「壊れない恋愛」をすることを

主眼において考えてくれている。



K:「私は5年経っても10年経っても、

トシのこと今と同じくらい大好きでいると思うけどなぁ。」


T:「かすみはそうかもね(笑)」


K:「え〜?

じゃあ、トシは5年10年経ったら、

好きじゃなくなるの?!」


T:「いや、きっと今よりもっと、

愛していると思うよ。」


この言葉に、完全にノックアウト。


やっぱり、トシの方が一枚も二枚も上手だわ(笑)