かすみ草の恋

アラフィフの今、出逢ってしまった運命の人。
お互い家庭がありながらも、最後の恋人として大切に愛を育んでいます。

自由を勝ち取る

婚外恋愛している既婚女性の悩みのひとつに、
デートの際、家族にどう言って出かけようか、
ということがある。


何かしら仕事をしていれば、
残業や出張を言い訳にすることもできるだろう。


だが、急に残業や出張が増えるのもおかしいから、
そうしょっちゅうは使えない。


ましてや専業主婦だったり子供が小さかったりしたら
夜出歩くのはかなり難しい、という人が多いはずだ。



私は幸いにして
(というのもおかしいかもしれないが)、
かなり自由が効く方だと思う。


元々思いつきで行動することが多いので、
独身時代はそれこそ好き勝手し放題だった。


思い立って急に遠方の友人に会いに行ったり、
突如新しい習い事を始めてみたり、
格安チケットが手に入ったからと
ひとりで海外に出かけたり。


親や親戚からは、
「結婚したらそんな気ままにはできないからね!」
と何度も口を酸っぱくしてお説教された。



が、そもそも私はこの
「結婚したら自由でいられない」
という考え方に大きな疑問を抱いていた。


結婚と言うのは、成人した男女がお互いの合意の上で
生活を共にすること。


もちろん、
何もかもが独身時代と同じように自由、
という訳にはいかないのはわかる。


だが、夫も妻も同じくらい
「自由」であるべきなのではないか。


未だに日本では、
子育てをし家事をするのは妻の役目、
といった風潮が強い。


つまり、自由が効かないのは圧倒的に妻、
ということだ。



知り合いの中にも、ランチに出て来るのでさえ、
夫の許可がいる、という友人が何人かいる。


ましてや友達と旅行だの、夜飲みに行くだのなんて
もってのほか。


私たちの年代だともう子供もある程度大きいし、
母親が1日2日家にいなくても何とかなるはずだ。


それでも
「旦那がいい顔しないから…。」
と最初から諦めてしまう。


思い切ってやってみたら、
案外道は開けるはずなのに、とても勿体ないと思う。



私の場合、きちんと事前に筋を通せば
私がしたいと言ったことを夫に止められたことは
殆どない。


元々交友関係が広く、好奇心の赴くままに
色々なことに首を突っ込む性分だ、
ということは夫も承知している。


「○○ちゃん達と飲み会」
「△△と温泉旅行して来る」
「××始めることにした」


そこに数回彼とのデートが入ったところで、
疑われる可能性はかなり低い。


自分の外向的な性格に感謝したいくらいだ(笑)



婚外恋愛をしているかどうかは別にしても、
誰かに生活の舵を全て握られるのは
大人としてとても不自然で不自由なことのように思う。


縁あって一緒に暮らす家族を大切にするのは当然だが、
束縛されて自分の人生がなくなってしまうのでは
つまらない。


自由は与えられるものではなく、自ら勝ち取るもの。


『私』の人生を生きるためにも、
これからも心身ともに自由でありたい。