かすみ草の恋

アラフィフの今、出逢ってしまった運命の人。
お互い家庭がありながらも、最後の恋人として大切に愛を育んでいます。

真夏の夜の夢<その2>

ようやく固い抱擁を解き、

お互いの顔を見つめて

ニッコリと微笑み合う。



T:「しばらく、横になっててもいい?」


いつもなら、ここですぐにイチャイチャモードに切り替わるのだけれど、

やっぱり今日のトシはかなりお疲れの様子。


ベッドに大の字になって寝そべるトシの隣に

遠慮がちに横たわる。



T:「もっとくっついてもいいよ?」


その言葉にちょっとだけ距離を詰めて

トシの指先に触れてみた。


その手がグッと私の身体を引寄せ、

あっという間にトシの腕の中に。



トシの温もりを感じながら、

とりとめもなく色々な話をする。


心が満たされる

この時間が、私は大好き。



その内に、

トシの身体がそっと私の身体をなぞり始める。


ついばむように首筋に触れる唇、

私の脚を優しく、でも強引に開く逞しい脚。


トシの指を身体の中央に感じただけで、

頭の中が真っ白になる。


何度も何度も高みに登り詰めて。


K:「もう、もうダメ…!」


悲鳴のような声が口から漏れるのを

止めることさえできない。



ようやくトシを胎内に迎え入れると、

私の全身が喜びに震える。


これが真夏の夜の夢なら、

ずっと覚めないで…。


うわごとのようにトシの名前を呼びながら、

心の中で願い続けた。